暑い夏は涼しい施設を見学ということにしていますが、今年は赤坂の「迎賓館」でした。正式には「迎賓館赤坂離宮」といい、メインの役割は、外国からの賓客(国王や首脳など)が訪れた際に会談やおもてなしの場として使われる日本国の施設ですが、東京23区内にあるものとしては唯一の国宝建築でもあります。噴水や正門なども国宝で、明治期の日本における建築美と造園・造形技術の結集を感じることができる場所でもあります。

いわゆる迎賓館として一般にイメージするのは正門から鳳凰が羽を広げたように横に広がる宮廷建築の本館です。地上2階、地下1階建ての造りで、延床面積は約1万5000㎡という広大な建物物。一般参観では、現在も首脳会談やおもてなしの場として使用されているこの建物の4つの部屋を中心に見学ができます。この本館の他に「和風別館」があり、この参観には事前に申し込みが必要になっています。

このため、募集前には見学の最終人数が決まらないため、事前の申し込みでは12時30分からの参観が20名、13時30版からが5名という申し込みをしておきました。募集開始早々に合計25名の参加者は確定しましたが、この日の実際の開催日までに5名の不参加の連絡があり、結果的に別館は最初の20名だけで参観が終わることになりました。残りの5人は本館のみの見学です。

当日は、午前10時30分にJR四ツ谷駅(四谷口改札前)集合、各自が短い間の散策を行い、11時30分過ぎに四ツ谷駅にもどり、揃ってすぐ近くの迎賓館まで歩きました。この付近には学習院の幼稚園や小学校もあり赤坂御所も近いということで、通りの要所には警察官の姿があり、団体行動の我々も行先確認の検問を受けました。

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見学は迎賓館の西門からです。参観費用を支払い、海外旅行での空港並みの所持品検査を受けて中に入り、本館と和風別館に分かれ、約数時間、高級美術品が点在する室内を見て回りました。貴重な体験でみなさんご満足のようでした。和風別館見学組が外に出たところで、庭園中央にあるこれも国宝の噴水の前で記念撮影を撮りました。

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この場所は、江戸時代には紀州徳川家の江
戸中屋敷があり、明治に入って皇室に献上され、明治6年(1873)に皇居が火災に遭ったことに伴い、以降16年間にわたって明治天皇の仮皇居が置かれました。そして、その後に皇太子(後の大正天皇)の東宮御所(皇太子のお住まい)が建てられる計画が起こり、明治32年(1899)から約10年をかけて日本初の本格的な西洋風宮殿が建設されました。現在のような国の迎賓施設になったのは太平洋戦争後のことで、昭和49年(1974)には本館の改修と和風別館の新築が行われ、現在の形になっています。
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