1月29日(日)「縄文海進と黒浜貝塚群」のテーマで講演会を開催しました。今回は蓮田市のご協力を得て、蓮田市中央公民館を会場とした、友の会初の館外講演会です。 講師は黒浜貝塚の発掘調査から現在の保存活用事業に至るまで一貫して携わってこられた現蓮田市生涯学習部部長 小宮雪晴氏 にお願いしました。
まず縄文海進という自然現象から、この蓮田の地にどうやって海が入り込んできたかというプロセスについて詳しく解説いただきました。また珪藻分析という理化学的手法によって、汀の位置や干潟の状況まで解析できたとのお話は新鮮でした。
ホモサピエンスつまり人類は常に移動・定住を繰りかえす歴史を持っており、黒浜貝塚群に住んだ人々もハイガイを住居跡の柱を抜き取った後に意図的に収めるという習性を持った集団が東の房総半島から移動・定住したのかもしれない。そこに同じ史跡内でも谷を隔てただけの近さに居ながら貝塚を持たなかった椿山の集団との違いを示唆され、一筋縄ではいかない縄文社会や貝塚の在り方について一層興味が湧いてくる講演会でした。また休日にもかかわらず設営・撤収にご協力くださいました蓮田市職員の小杉様、小林様それから中央公民館の皆様に心より御礼申し上げます。 参加  60名 (kin)
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