「まち歩き」は丸2年間のコロナ禍自粛期間を経ての再開となりましたが、予想以上の希望者がありました。ただ、前日に東京地方に数年ぶりの大雪警報がでるという天候になり、開催を心配しましたが、最終的には10名の参加者が元気に顔をそろえました。おなじみの常連の方や、友の会に入って今回が初参加という方にもお目にかかり、やはり活動を続けてよかったという思いです。(2022年=令和4年=1月7日開催)

「七福神」は宗教にこだわらない日本人の特性をあらわしている面白い伝統的民俗で、川越では江戸時代以来の歴史があります。川越ではこの七福神巡りも観光、文化振興の一環としているようで、以前に訪れた時に比べて、統一された寺社ごとの説明パネルや色鮮やかなノボリ旗、随所の道路に設置された位置表示板など歩きやすくなっていました。また、すべての寺社に水琴窟が造られていて異なる音色を楽しめるようになっています。週末や祭日には赤い上着の観光ガイドさんも待っているようです。

幸い今回の川越の積雪は少なく、回る順は予定通り①妙善寺(毘沙門天)からスタートし、②天然寺(寿老人)、③喜多院(大黒天)、④成田山(恵比寿天)さらに川越繁華街を抜けて⑤蓮謦寺(福禄寿)、⑥見立寺(布袋尊)、⑦妙昌寺(弁財天)と歩けました。最後に風が強くなりそうでしたので、午後早々に東武線の川越市駅付近で解散しました。

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最初の妙善寺から2番めの天然寺に向かうときに仙波氷川神社を抜けていったのですが、境内に小さな塚があり、頂上に石灯籠が建っていました。灯籠は幕末の建立のようですが、塚自体は古墳(円墳)です。川越は武蔵野台地が入間川(荒川)低地に面した場所にありますので古代遺跡も多く、一帯は仙波古墳群に指定されていて、付近にはさらに大きな古墳が神社や富士塚に形を変えて現存しています。崖丘崖線下の低地には新河岸川・荒川の舟運施設もありますので、今後は七福神と川越の古代・近世文化を結んだコースも面白そうです。

(NT記)
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