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新年最初の友の会イベントはプレミアム講座です。いつもの聴講型の講座とは一味違う体験学習の場を講師の佐藤昌幸担当課長と村田駿学芸員に準備していただきました。参加者22名が歴史遺産であるモノに直接接する貴重な機会を得ました。
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講師の佐藤さんは元々中学校の先生をされていました。学校教育と博物館が連携する活動の推進役として、昔の社会科教育と違っていることを我々会員(昔の小中学生)に身をもって楽しく示していただくのが本講座の狙いといったところです。前置きの総論として、一時代前の”ゆとり”教育が必ずしも評判が良くなかったのは指導する側の準備不足が大きな一因であり、現在は、主体的・対話的な深い学びを狙った”アクティブ・ラーニング”として実施されているとのことです。
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歴史体験学習の主な教材は、土器です。縄文時代、弥生時代、古墳時代、平安時代の各時代の複数の県内出土の土器を並べて、色、形、大きさ、模様、さわり心地、厚さ、重さ、を観察~実感してみる。そしてどのように使われたかを考えようという流れで、あっという間に予定の一時間が経ちました。事前に問題意識を持ってもらうための質問や取扱いのポイントを冒頭写真の掛け合い寸劇形式も交えて説明され、教育現場での体験を通して積まれた経験は、さすがに参加者を飽きさせません。
今の子供たちにこれらの土器を見せた時の最初の反応として「これ、いくらするの?」というのが多いそうです。歴史的文化財がお金では買えない価値をもっていることを示す良い実例になることを改めて教えられました。
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講座の前準備として、石臼、洗濯板、天秤棒、背負い籠、背負い梯子などの昔の道具体験も会場の後部に用意されていましたが、これらは終了後に自由にさわってみるだけになりました。全く見たこともないという現代の子供たちには、過去の時代を考える導入口になることでしょう。
参加者全員に丁寧に対応していただいた佐藤さんと村田さんに感謝いたします。(nimo)
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