1月10日(水)の午後、本年度4回目のプレミアム講座を開催しました。講師には本特別展を担当されている池田伸子主任学芸員をお招きし、展示物のプレミアムな鑑賞に役立つ明治時代の装束のお話を中心に伺いました。参加者は70名。
天皇の装束である黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)を関東監察使に任じられた三条実美が下賜されたことが、大口という下袴の墨書と明治天皇紀の記録との両方から現物確認されるという。具体的に確かめる手段がよく理解できます。
また、「束帯」と「衣冠」との違いや束帯の色による官位の識別の話は公家の世界を知る上で参考になります。「桐竹鳳凰麒麟文様」の定形文様などと共に、氷川神社行幸絵巻などを鑑賞する時のポイントが掴みやすくなります。
当日は新年度の会員登録の前倒し更新受付を臨時に開設し、多くの方が申し込まれていました。引き続き友の会への活動に積極的なご参加をお待ちします。
前倒し更新は来年度4月~3月の会員資格を早めに確保する便利な方法です。早めのお手続きをお願いします。土日の来館時に友の会受付カウンターで直接更新手続きされるか、専用の振込用紙で年会費の払い込みをいただければ、後日、新年度の会員証を会報JUNOに同封送付いたします。(nimo)