今年度も、当館の学芸員の方からとっておきのお話が聞ける、会員限定のプレミアム講座を開催します。
一回目は、最近NHK・TV「ブラタモリ」でも紹介された大宮公園について、水口由紀子主席学芸主幹にご登場願いました。
講師の水口さんは、平安~鎌倉の日本考古学がご専門ですが、12年前の大宮公園開園120年のスポット展示に際して公園の歴史を調べられた経緯があり、改めてその誕生秘話をご披露いただきました。
関東地方の梅雨明けが発表されたこの日、暑さの折、お出かけいただける会員の人数を控えめに予想していましたが、身近な大宮公園への関心の高さからか、聴講者が53名の多数になりました。
大宮公園は、氷川神社の所有地を上地(じょうち・あげち)として1885年(明治18年)に、県内4つ目の公園として佐々木可村の設計により誕生しました。当初から県内ではずば抜けた広さを有した上、その後の大幅な拡張もありました。観光を主目的として東京からの来訪者を集めた明治・大正期ですが、その後の多面的な展開は本多静六らの貢献が大きかったようです。(nimo)
【付録】
館では、企画展「くらべる古美術」が始まっています。(8月31日まで開催中)
夏休みに子供さんに歴史的な美術展示に親しんでもらう趣旨を感じますが、たくさんの収蔵品の中で、普段は見れないものを目にする良い機会でもあります。例えば太平記絵巻や合戦図屏風など。また、越生の五大明王像は見ごたえがあります。