この日の講演会は、世界文化遺産に指定された富士山を、自然の造形の視点から理解し、その保全と火山がもたらす災害への対処についても考えようという盛沢山な内容です。講師はNHK・TVの「ブラタモリ」でも案内役を務めた静岡大学の小山真人先生。110名の参加者が熱心に聴講しました。
富士山の雄姿を現代の我々が目に留められることの幸運を感謝する一方、平安時代の貞観噴火や江戸時代の宝永噴火のような大噴火の影響に驚きました。また、「火山とどう向き合うか」という話の中で、災害と恵みの表裏一体の両面を的確に受け入れなければならないことを認識しました。
このような自然の大きな活動を守っていく手段として「ジオパーク」の考え方が効果ありとのこと。例えば、白糸の滝の後退などに対する保全も、関連する広い地域全体としての保全から考える必要があるようです。(nimo)