集合した浮間舟渡駅を出ると目の前に「浮間ケ池」があります。ここはかつて蛇行して流れていた荒川の旧流路で、河川改修を繰り返したこの土地の歴史がよくわかるように説明版が置かれています(やや見にくい)。駅前を離れ、埼京線の高架をくぐるとにぎやかな国道17号線に出ます。昔の中山道です。道路に沿って歩き、荒川に架かる戸田橋を渡り、土手の下を右に進むた水神社の前に出ます。向かいの旧堤防の上と思われる場所に「渡舩場跡の碑」がありました。この前の変哲もない路地が旧中山道とかで、現在の国道と少しずれているようです。
堤防上の道路を上流に進むと戸田親水公園に出ます。戸田漕艇場(ボート場)のある公園です。細長い池のように見えるおだやかな水面がひろがっています。水面では大学生やシニアの皆さんの競走用ボートが流れるように移動しています。岸辺には大学のボート部の合宿所や艇庫がいくつも並んでいて、まさにボートレースの聖地の雰囲気です。ここで休憩がてらの散策タイム。隣接する戸田公園の桜並木も満開、楽しい時間を過ごしました。
次いで、戸田公園駅から戸田駅まで電車で移動。戸田駅前で昼食休憩後、戸田市立郷土博物館を訪問。連絡をしていたので学芸員の方の出向かえを受けました。3階にある博物館で約1時間、戸田市の古代から近世、現代まで、ジオラマなど館内の展示品を見ながら見学と説明をしていただきました。
幻の戦前の東京オリンピックのために造られたという戸田のボート場は、1964年には主役となり、2020年のオリンピックでは脇役になりましたが、話題を提供しました。埼玉県の特色ある施設のひとつです。そこに住む人々の生活を感じながらゆっくり街を歩くことを続けていきたいと思います。