7/16から8/31まで開催中の特別展を盛り上げるプレミアム講座を開催。今年度2回目のP講座は、特別展の展示を担当されている新進気鋭の学芸員:宮原正樹さんをお迎えしました。県内の日高、飯能を中心とする地域に716年、既に朝鮮半島で唐・新羅の連合軍により滅ぼされた高句麗を祖国とする渡来人:高麗人1799人が集結して建てられた高麗郡、県内でも特色のあるこの地域の歴史に触れる機会となる講座です。参加者はプレミアム講座としては異例の多さの102名に達しました。
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 副題は~高麗人たちの歴史を学ぶ~です。『続日本紀』に記載のある建郡を巡る時代状況、特に東国に残る渡来人の足跡、さらに古代の高麗郡における寺院や集落、産業の解説、および高麗郡出身者が中央などで官人として活躍した話など、一地域にスポットを当てた多面的で歴史への興味をかき立てる内容でした。
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 来場者で盛況の受付風景です。
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 特別展と館主催の記念講演会などと併せて学ぼうと意欲の高い参加者には、1時間の講座はあっという間で、時間が短過ぎたという感想が多いアンケート結果を集約しましたので、以下に添付します。(nimo)

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プレミアム講座 アンケート結果の概要: 2016-2(8月3日実施)

 「高麗郡1300年~高麗人たちの歴史を学ぶ~」 講師:宮原正樹学芸員
埼玉県立歴史と民俗の博物館友の会 プレミアム講座委員会 2016.8.15

○ 回収率  51%  (52/102名)    〔項目別の回答欠落を含む〕
○ 参加者の分類
  ・性別  男 67%(35名)  女 23%(12名)  〔未記入:10% 5名〕
  ・年代  40代以下0% 50代4%(2) 60代44%(23) 70代以上50%(26) 〔未記入:2% 1名〕 
  ・理解度  よく理解できた 77%(40)  あまり分からなかった 6%(3) 〔未記入or不明確:17% 9名〕

○ 今回の講座に対する意見・感想 〔要約〕
・短時間ながら豊富な内容で、面白かった。特別展示がより興味深く見学できる。
・現地に行ってみたいと思った。良く研究されていると感じた。
・1時間では短すぎる。せめてあと30分は必要。〔同様の意見が多数あり〕
・分かり易い説明で良く解ったが、質問の時間が少なくて残念。
・1時間に限定なら、テーマの範囲をもっと絞って集中した講座にできないか?
・予備知識が足りなく、難しかった。
・関連の展示や他の講演会等にも併せて参加し、理解が深まった。
・日本の権力者と渡来人との関係が良く判らない。(最後の方の説明で少しは見えたものの・・・)
・日高市は馴染みがあるのにあまり知らなかった。講座で少し理解できた。
・渡来した高麗人の背景等についてもう少し知りたかった。
・聖天院の由来を初めて知った。
・講師の専門の瓦の話も聞けて、良かった。その後の高麗の発展も知りたい。
・古墳時代の朝鮮式馬具と渡来人との関係が理解できない。
・高麗王若光の詳細を知りたい。

○ 今後の講座への希望・意見 〔要約〕
・プレミアム講座を今後も続けてほしい。
・“プレミアム”に相応しいものを!
・若手の研究者、学芸員に活躍の場をもっと提供してほしい。
・14:00開講の方が都合良い。
・特別展関連で行われる館主催の講座(記念講演会、歴民講座)との差異や特徴が判れば受講の計画を立てやすいので、ありがたい。
〔各種希望テーマ〕
・将軍の日光社参について(人数、規模、宿泊場所)。埼玉の宿場について。
・河川と街道、河川と舟運など、川と人々の暮らしについて。
・西高東低の埼玉の地形と文化の相違について。
・天智天皇の時代の朝鮮との関係。古事記から読み取れる天皇、豪族の関わり合いなど。
・古代における埼玉、関東と大和との文化的関連について。
・(その他)徳川時代、近代についてもっと多く。出土人骨について。
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