立春も近づき、大宮公園の早咲きの紅梅が見頃になった2月2日午後のひとときを、シルクロードの世界に遊びました。講師は、トルファン(吐魯番)博物館に勤務され西域の経験が豊富な埼玉県立自然の博物館館長 井上尚明氏(前・当館副館長)です。百名を超える聴講者がスライドの雄大な映像と、かの地の自然と文化に遺跡を通じて思いを馳せることができました。(nimo)

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 現代のトルファンは、ウイグル族が7~8割で、他に漢族、回族等から構成され、イスラム教徒が多い。モスクからのコーランの声を背景に、ワインと羊肉の料理が中心の生活とのこと。
 トルファンには、交河故城、高昌故城、アスターナ古墳群、ベゼクリク千仏洞、等、漢~唐代の多くの遺跡群が点在しており、雨の少ない超乾燥気候の中で、ミイラや紙類、木製品なども良く埋蔵保存されている。一方、過去の発掘と観光事業化のためとみられる発掘後の風化や崩落が激しい。
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熱心な講演と質疑応答の後、参加者は心の栄養をもらって退場。会場の出口では、4月からの新年度を前に、多くの人が更新を含めた会員登録手続きをしていただきました。
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